兵庫県丹波市は県の中央東部に位置し、京都府に隣接しています。中国山地の東端で急峻な山々に囲まれた中山間地域で、面積は493.21平方キロメートル、人口は10月末現在で64,092人となっています。京都・大阪・神戸からJRで2時間、車で1時間30分くらいで到着できます。
第10分科会のテーマは「地域密着の情報発信〜FMラジオ局の挑戦〜」で、丹波市のコミュニティFM「805たんば」の視察などが行われました。
その分科会の中から、FM「805たんば」について紹介します。「805たんば」開局のきっかけは2014年8月に丹波市を襲った豪雨災害で災害FM局が開設されたことでした。このFM局は約2ヶ月間開設され、それから1年後にFM「805たんば」が開局しました。丹波市氷上町に元工場だった建物を改装して事務所兼スタジオを開設、市域を3本のアンテナでカバーしています。運営は市民が支えており、サポーターズクラブや放送局応援団の会費や団体、事業所などからの広告や番組提供が主な収入源で、市から番組制作の委託はあるが、直接の補助金は受けていないとのことでした。番組制作はボランティアパーソナリティの手によるものが多く、当初はほとんどの時間が自局制作でしたが、現在はミュージックバードなどからの買取番組を空き時間に放送しているとのことでした。
9日、分科会の最初は局の概要説明とスタジオの見学を行いました。スタジオは田んぼと住宅に囲まれた場所にありました。

その後、丹波市内の商業施設「ゆめタウン丹波」のポップアップホールにて公開生放送「ラジマルシェ ちょっと聴いてトーク&ライブ」が行われ、分科会参加者による「地域づくり達人 わがまちの自慢」コーナーに出演して、深川市のPRをしてきました。

また、会場では分科会参加者が特産品を持ち寄り「ラジマルシェ」も開催され、深川市の特産品を出品して、兵庫の皆さんにPRしてきました。中でも好評だったのは「深川りんごソースインチョコレート」でした。

特に「805たんば」は開局当初から、普段「VIVAふかがわ」を放送している留萌「FMもえる」と関係があり、毎週水曜日の朝の番組ではお互いに電話中継で地域の情報を交換しているとのこと。「805たんば」の方も留萌「FMもえる」を訪問したことがあるそうで、馴染み深い様子でした。
翌10日は午前中、観光ボランティアガイドの案内で丹波市柏原町を街歩きをしました。その時に、女性の方でICレコーダーを片手に、街歩きの様子を録音していた人がいました。局の方に伺うと局公認の「地域リポーター」として活動されており、いろいろなイベントなどを取材してきてもらい、局で録音を編集して、番組にして放送しているとのことでした。
FM「805たんば」では、市民参加による情報発信、災害に強い地域づくりを目指し、たんばの地域づくりの横糸として、今後も活動していきたいとのことでした。
ちなみに「805たんば」はインターネットで聴くことができます。以下のリンクからアクセスしてみてください。
JCBAインターネットサイマルラジオ「805たんば」