9月27日(火曜日)、深川輝人工房のラジオ番組「VIVAふかがわ」(留萌・FMもえる)の放送を行いました。その中からいくつか話題を紹介します。
今月も留萌のスタジオはミキサーのメイスイさんにお願いして、他のメンバーは深川・沼田から、それぞれリモートで出演する形での放送でした。
話題その1は「留萌本線二段階廃止で合意」を取り上げました。
8月30日(火曜日)、JR留萌本線の沿線自治体会議が留萌市で開かれ、7月にJR北海道より提案のあった、石狩沼田−留萌間を2023年3月末で廃止、その後深川−石狩沼田間を3年間存続させた後、2026年3月末に廃止することについて、沿線自治体が提案に合意しました。
番組では、合意内容を振り返りました。代替交通や跡地利用については各自治体と個別に協議を行い覚書を締結するとのこと。
・石狩沼田−留萌間は2023年3月末、残る深川−石狩沼田間は2026年3月末で廃止
・通学生らが利用する深川ー石狩沼田間は地元負担なしで3年間運行
・代替交通支援は鉄道廃止から最大18年間
・まちづくり支援金として1自治体あたりJRが7千万を支払う
(※北海道新聞2022年8月31日付朝刊を基に記載)
また、同日付北海道新聞朝刊に掲載された、深川輝人工房代表である増永潤一さんのコメントを紹介しました。増永代表は「深川市民は留萌線の存続について最後まで関心が高まらなかった」、「多くの市民にとって必要のない路線なのだろう。このままだと『廃線フィーバー』も起きず、忘れ去られていくのではないか」と危惧するコメントをしていました。
沼田町では廃止合意後の8月30日から9月5日にかけて住民説明会が6回開催されたとのことで、説明会に参加した、くらっちから、その様子が報告されました。恵比島駅、真布駅方面、留萌市方面の代替交通についての説明内容を紹介したほか、感想として、廃止後の跡地や駅舎管理への懸念を述べていました。
ゲストの北海道新聞深川支局斎藤記者は、一連の取材から「今回の留萌本線の廃止合意が、「赤線区」の他の路線と比べて違うのは、先に廃止を合意して、代替交通はこれから検討されることです。あと、JRと自治体が話し合いを進めていたので、多くの住民の方にとっては、二段階廃止の話自体も寝耳に水だったのではないか。その点も議論が深まらなかった一つの要因と思われます」とコメントされていました。
ともぴーからは、放送前の9月25日、午後1時台の列車に秩父別駅から深川駅まで乗車した時の様子を報告しました。1両編成の列車に座席が概ね埋まっており、入り口付近に立って進行方向の線路を見ている方もいて、結構乗っていました。既に廃線フィーバー的なことが起きつつあるという状況でした。
そして、北空知新聞9月3日付に掲載されていた、留萌本線応援ソング「留萌本線いつまでも」を作った平野武行さんのコメントを紹介しました。平野さんは「先人たちが苦労して築いた大切な鉄路。沼田町以外の自治体に存続への熱意があまり感じられなかったのが残念」、「鉄路を守るのはJRだけでなく、国の責任でもあると思う。いちるの望みかもしれないが、(廃止撤回という)土俵際での″うっちゃり″に期待したい。」とコメントされていました。
斎藤記者からは「最後に深川で留萌線があったことを何か示すようなものがあればと思います。たぶん1回も乗ったことがない方がいると思うので、1度でもいいから乗ってみて、感じたことなどを語る会とか、そういうのもあってもいいと思います。あと半年しかないですけれども、1度乗ってみるというのは、何かいい機会になるのではないかと取材した中で感じました」とコメントされていました。
参考:留萌線廃止で合意 JRと沿線4市町 石狩沼田を境に2段階で(北海道新聞ホームページへリンク、8月31日付)
留萌線廃止「寂しい」「仕方ない」 沿線住民、懸念と諦め(北海道新聞ホームページへリンク、8月30日付)
留萌線 見えぬ代替交通・跡地利用 バス転換で定期代値上げも(北海道新聞ホームページへリンク、8月31日付)
JR留萌線 段階的廃止で地元自治体とJRが合意 石狩沼田〜留萌は来年3月末廃止(NHK札幌放送局ホームページへリンク、8月30日付)→留萌本線に関するニュースの動画も配信されています。
代替交通に意見反映を 北一已駅沿線住民、山下市長に要請(北海道新聞ホームページへリンク、9月17日付)
終点留萌へ追憶の旅 にぎわい消えた沿線 元運転士とたどる50キロ(北海道新聞ホームページへリンク、9月25日付)
思い出は鉄路とともに 留萌線沿線の住民「最後までお世話に」(北海道新聞ホームページへリンク、9月24日付)
話題その2は「新米と一緒に学ぼう交通安全教室」として、深川警察署交通課長の上村さん(写真左側)をゲストにお迎えしました。
このコーナーは7月の放送から始まったもので、これまで放送してきた「代表の交通安全アドバイス」に代わり、日頃、安全運転を心掛けているが、なぜか車関係のトラブルに遭いやすいという新米君が、様々な交通安全に関することを自分自身の為に学ぼうという趣旨のコーナーです。
今回は秋の全国交通安全運動について、特に夕暮れ時、夜間の歩行者事故の防止についてお話しいただきました。上村課長から「この時期、日没時間(放送日9月27日の深川市の日没時間は午後5時29分)が早まっており、人の発見も遅れがちとなるので、早めにライトを点灯する、スピードを緩めるというように、特に気をつけて運転をしてほしい」とのことでした。「例えば、トンネルを走っていて、トンネルの外に出る時、ちょっと見づらいと感じたことがあるのではないかと思います。今まで、明るかったところが、夕方になると見づらくなってしまうのは目が慣れていないから。目が慣れないと、どうしても歩いている人の発見が遅れてしまいがちとなります」と分かりやすい例で説明いただきました。
車のライトについて、豆知識的な話もありました。車のヘッドライトが切れて、片方しか点灯していない場合、自分の車のライトが点灯しているか、いないかは運転席に座っていると分かりにくいと聞くことがあるとのこと。上村課長からは「分かりやすい点検の方法として、コンビニの前等にあるガラスにライト当てると、簡単に分かります」と教えていただきました。
話題その3は「くらっちのあぐり王国北空知(仮)」をお送りしました。
今月は「そば」について。北海道が全国一の生産量を誇っており、作付面積(2019年産)では、北空知は幌加内町に次いで2位が深川市、7位が沼田町で有数の生産地です。
なぜ、北空知でそばの生産が盛んなのか。生産調整の関係で米以外の作物を作る必要があるのと、春の田植えが終わった後、5月下旬から6月上旬にかけて、そばの種まきを行います。そばは75日程度で収穫できるので、8月のお盆過ぎから9月上旬に収穫作業を行うことで、稲刈り前に終わることができ、米作りの作業と重ならないという米農家にとっては利点があるとのことです。また、そばは種をまいた後、農薬散布などの手入れが他の作物と比べて、手間がかからないというのも利点の一つです。
くらっちからは「ざるそば1人前に相当する、そばの量はどのくらいか?」というクイズがありました。そば八割、小麦粉二割の二八そばで計算すると、大体1.3平方メートルぐらいとのこと。机一枚分ぐらいの蕎麦が必要になるということでした。
国内のそばの消費では、これまでは6割くらいをロシア産が占めていたこともあり、価格は値上がり傾向にあるとのことでした。
関連して、ともぴーからは、9月に開催された幌加内町新そば祭りの話題のほか、深川市音江町のアグリ工房まあぶ内レストラン「まあぶ'sきっちん旬彩」で「舞茸と秋野菜のスープカレーそば」(980円、下の写真)が11月末までの期間限定で提供されていることを紹介しました。スープカレーとそばつゆのダブルスープで一風変わったそばですので、興味ある方はぜひご賞味ください。
2022年10月31日
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