12月9日(土曜日)、深川輝人工房のラジオ番組「VIVAふかがわ」(留萌・FMもえる)の放送を行いました。その中からいくつか話題を紹介します。
話題その1は「島根の地域づくりに学ぶ」と題して、11月10日(金曜日)から11日(土曜日)まで開催された、「第39回地域づくり団体全国研修交流会島根大会」第6分科会に、深川輝人工房から私ともぴーが参加した話題をお送りしました。その分科会では、島根県邑南町の旧JR三江線の廃線跡でトロッコを運行する(写真)などの活動をしている「NPO法人江の川鐡道」の活動を視察しました。番組では、実際にトロッコが走っている様子の録音も放送しました。
視察の内容は次の当ブログ記事をご覧ください。
島根県邑南町の旧JR三江線廃線跡活用をしたトロッコを紹介します
島根県邑南町の「NPO法人江の川鐡道」の活動について紹介します
話題その2は「元気村夢の農村塾20年」と題して、ゲストに、元気村夢の農村塾・塾長の村上はるみさんを迎えて、今年20年を迎えた元気村夢の農村塾の活動について伺いました。
元気村夢の農村塾は、2002年3月に設立され、深川市をはじめ北空知(妹背牛町・沼田町・北竜町・秩父別町)で農業体験・ファームステイ(宿泊体験)を行っている農家のグループで、主な対象は修学旅行で来た道外の高校生を受け入れています。設立当初は19戸の農家でスタートして、2009年に最大の52戸が参加、現在は21戸が参加しています。塾では「出会いは人生の種まき」をモットーに活動しています。
昨年、20周年を迎え、コロナ禍で祝賀行事的なものは行わなかったそうですが、代わりに今年の総会の際、今後の塾のことを考えるワークショップを行ったとのこと。その中で、各グループで共通して挙がっていたのが「地元の人にもっと私たちの活動を知ってほしい」ということでした。会員が地域の農家戸数の減少に伴い、ピーク時に比べて半分になっていることもあり、もう少し会員を増やしたいという思いがあり、そのために「広報活動を」ということでした。
農家体験受け入れ時に地元の新聞社に取材に来てもらうことや、深川市など自治体、JAきたそらちの広報に掲載してもらい、広報活動を展開しています。取材に来たJAの職員は、1日かけて取材したそうです。
現在、会員を大募集中で、基本は農家の方ですが、村上さんによると農家でない方も1戸いるそうです。その方は拓殖大学北海道短期大学の農場で働いており、自宅で宿泊体験を受け入れて、農業体験は拓大の農場で行っているそうです。過去には友達の農家を誘って、体験と宿泊を分担している例もあったそうで、そのような形での参加の仕方もあるというのは初めて知りました。
受け入れのピークは6月と10月で、その日にやる「農家のお仕事」を一緒に体験するというのが基本的スタイルとのこと。例えば、村上さんの家では、6月は田植えが終わった後のハウス、苗箱の片づけ、大豆畑の草取りなどを体験してもらっているそうです。10月は仕事が終わっている時期の場合があり、その時は農作業だけでなく、音江の果樹園、戸外炉峠、セント・マーガレット教会や生きがい文化センター郷土資料館など市内の見学をすることがあるそうです。
これまでの受け入れ実績は、199校17,631人(広報ふかがわ2023年8月号による)で、今年はおよそ400人位で、ピーク時には年間およそ700から800人くらいを受け入れているそうです。
村上さんに、これまでの受け入れ体験の中で印象に残っているエピソードについて伺ったところ、「15年位前に農業体験に来た女子の大学生と、その後も交流を続けていたところ、最近、自分の後継者になりたいと言ってきたこと」と話してくれました。体験の最後の「お別れの会」では学生たちに「いつかまた、ここに来てほしい。来ることが出来なくても、あの時に食べたご飯が美味しかったことを思い出してもらえれば十分」と話しているそうですが、「体験した学生が、この地域に1人でも就農してくれたらと思っていたが、まさか自分に話があるとは」と驚いた様子でした。
最近は、台湾から修学旅行で来た高校生を受け入れているそうで、国際色も出てきているようです。塾での活動が「来ている学生の人生だけでなく、自分の人生も豊かにしている」と最近感じるようになったとのこと。今年、新たに加わった仲間が3戸ほどあり、感想を聞いたところ「楽しいです」と言ってくれたそうです。
元気村夢の農村塾では、会員を募集していますので、ご一報いただければ説明に伺うとのことでした。インスタグラムで「#元気村夢の農村塾」を検索すると、村上さんたちの投稿写真が出てきますので、興味のある方はそこから連絡を取ってみてください。
<参考ホームページ>
・「出会いは人生の種まき」私たち、元気村・夢の農村塾です(「広報ふかがわ」2023年8月号掲載記事、深川市ホームページへリンク、PDFファイル)
話題その3は「昔のVIVAふかがわを振り返る」と題して、引き続き、初期のパーソナリティーの1人だった村上さん、京都府在住の「野菜の山ちゃん」(電話出演)と一緒に、昔のことを振り返りました。
村上さんは2006年10月の第1回放送から2011年まで、農繁期はお休みしながら、番組のメインパーソナリティーの1人として出演されていました。山口さんは2006年当時、深川市に住んで農業をしており、番組には11月の第2回放送から出演。パーソナリティーのほか、リスナーからのメッセージの整理、プレゼントの抽選など陰の役割もしていました。また、VIVAふかがわ以外にも、FMC(FMもえるメンバーズクラブ)特番での留萌神社祭、タコ箱漁オーナー抽選会などの電話中継を、ユーモアあふれる話術で盛り上げたほか、自ら収録番組を制作するほど活発に活動されていましたが、2011年頃に故郷の京都府に戻りました。電話で伺ったところ、今でも京都で農業を続けていて、菜の花、そばなどを栽培しており、そば打ち体験教室も開催しているほか、地域では外出支援のドライバーもしているそうです。久しぶりに元気な声を聞くことが出来ました。
なお、村上さんから放送200回のお祝いとして、スタジオに祝い花を持ってきてくれました。ありがとうございました(写真は村上さん撮影)。
話題その4は「新米と一緒に学ぼう交通安全教室」をお送りしました。
12月は警察の統計によると、1年のうちで一番交通事故が多い月とのこと。師走で慌ただしい季節で、特に北海道では冬の視界不良に注意が必要です。降雪、猛吹雪や走行時に雪が巻き上げられることにより視界不良が発生します。新米君から「事故防止のためには、いつもよりも車間距離を開け、スピードを落とすように心がけてほしい」と呼びかけました。
「深川・北空知ちょこっと情報」は以下の通りです。
<埼玉県加須市・FMわたらせ「おいしいぞ!たのしいぞ!ふかがわ!」放送予定>
埼玉県加須(かぞ)市のコミュニティFM局「FMわたらせ」で放送されている、深川市の魅力を発信するラジオ番組「おいしいぞ!たのしいぞ!ふかがわ!」の放送予定です。
放送時間は夕方の生放送番組「おかえりわたらせ」内で、毎週金曜日の午後5時20分から5時35分までです。
放送予定日:12月22日、29日、2024年1月5日、12日
出演は埼玉県川越市在住のラジオパーソナリティ・杉本遥さんと、現役高校生、中嶋陽大(ひなた)さんです。
杉本さんによる番組紹介のフェイスブック投稿(12月14日、新たに投稿)
埼玉県加須市周辺はFM76.1MHz、インターネットはリッスンラジオ(PCサイト、スマホアプリ)で聴くことができます。PCサイトではチャンネルで「関東→FMわたらせ」を選択してください。
番組では紹介できませんでしたが、今後のイベント情報です。
<拓殖大学北海道短期大学 地域振興ビジネスコース 地域プロジェクト報告会・第12回卒業制作発表会>
・日時:12月23日(土曜日)午前9時10分から午後1時20分まで
・場所:拓殖大学北海道短期大学101教室(深川市メム4558)
・内容:地域プロジェクト報告会【沼田プロジェクト】【ふかがわプロジェクト】【北の恵みプロジェクト】
卒業制作発表会【平尾ゼミ】【畠田ゼミ】【川眞田ゼミ・我妻ゼミ】
・入場:無料(申込不要、途中入退場自由)
・問合せ:拓殖大学北海道短期大学 電話0164-23-4111(我妻、川眞田両研究室)
・その他:詳しくは拓殖大学北海道短期大学ホームページをご覧ください。
次回の「VIVAふかがわ」は、2024年1月13日(土曜日)午後6時30分から留萌FMもえるで放送します。ぜひお聞きください。
「FMもえる」は深川をはじめ留萌周辺以外でもインターネットサイマルラジオ(同時放送)を通じて、パソコンやスマートフォンなどで聞くことができます。
インターネットで聞く場合は、JCBAインターネットサイマルラジオ「FMもえる」にアクセスしてください。
※上記リンクからアクセスしていただくか、JCBAインターネットサイマルラジオのホームページから、北海道地区・FMもえるを選ぶと聞くことができます。
2023年12月17日
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