2025年04月09日

埼玉県加須市・FMわたらせを訪問しました(3)三県境と渡良瀬遊水地

 3月28日(金曜日)・29日(土曜日)に埼玉県加須市・FMわたらせを訪問しました。これまで2回にわたって、FMわたらせと道の駅かぞわたらせを紹介してきましたが、最後に道の駅周辺の観光スポットとして「三県境」と「渡良瀬遊水地」を紹介します。

 ※全ての画像はクリックすると拡大表示されます。

 「道の駅かぞわたらせ」物産施設屋上から眺めた景色の写真をみると、左側に看板があるのが分かると思います。この看板は埼玉県加須市と群馬県板倉町の境界を示すものです。
物産施設屋上の展望スペースから、渡良瀬遊水地方向を眺めた写真
 ▲展望スペースからの眺め

 反対の土手側から見ると、歩道に群馬県・埼玉県の県境が示されているのが分かります。「道の駅かぞわたらせ」は県境ギリギリに設けられた道の駅になります。県境の看板は北海道では見ることがなく、道民にとっては馴染みのないものでした。
土手の歩道から道の駅を見た写真
 ▲土手の歩道から道の駅を見た写真

 道の駅のそばを走っている道路(1枚目の写真)は栃木・群馬・埼玉・茨城県道9号佐野古河線と呼ばれ、栃木県佐野市から茨城県古河市までの延長18キロほどの道路で、短い区間で栃木・群馬・埼玉・茨城の4県を通過する珍しい道路です。特に道の駅周辺では、県境がかつての渡良瀬川・谷田川の流路としているため、県境は入り組んでおり、埼玉県・群馬県・栃木県の県境が一ヶ所で接する「三県境」が存在しています。「県境マニア」の間では「柳生の三県境」とも呼ばれているようです。3つの県が接する「三県境」は全国で40ヶ所ほどあるそうですが、大半が山や川の中で、平地にあって、人が容易に行ける場所は全国でここだけと言われています。

三県境(埼玉県加須市ホームページへリンク)
歩いて行ける「三県境」(群馬県板倉町ホームページへリンク)
歩いて行ける!平地の三県境(栃木県栃木市ホームページへリンク)

参考:雑誌「地理」2025年1月号の表紙写真が埼玉県・群馬県・栃木県の三県境で、関連記事も掲載されています。興味ある方は発行元の古今書院のホームページをご覧ください。冊子体の他、電子書籍版もあります。

 道の駅には「三県境」をアピールする看板がありました。
道の駅の「三県境」をアピールする看板の写真
 ▲道の駅の「三県境」をアピールする看板

 3月28日午後、道の駅から「三県境」まで歩いてみました。道の駅から「三県境」への矢印を頼りに階段を下りて行くと、下りたところは、もう埼玉県加須市から群馬県板倉町になります。
道の駅から三県境方面への矢印看板の写真
 ▲道の駅から三県境方面への矢印看板
群馬県板倉町側から埼玉県加須市側の道の駅方向を見た写真
 ▲群馬県板倉町側に下りたところから、埼玉県加須市側の道の駅方向を見た写真。右側に立つ道路のミラーには(群馬県)板倉町のシールが貼られています。

 さらに少し歩くと、群馬県板倉町から栃木県栃木市に入りました。
県道9号線に立つ栃木県栃木市の看板の写真
 ▲県道9号線に立つ栃木県栃木市の看板(左側の看板)

栃木県栃木市に入ったところから道の駅方向を眺めた写真です。左側の倉庫らしき建物は群馬県板倉町になり、手前に看板が2本立っているところが栃木県・群馬県の境界になります。
栃木県栃木市側から埼玉県加須市側の道の駅方向を見た写真
 ▲栃木県栃木市側から埼玉県加須市側の道の駅方向を見た写真。左側の倉庫は群馬県板倉町側にある。
栃木県・群馬県の境界に立つ2本の看板の写真
 ▲左側の看板は栃木県、右側の看板は国土交通省機関、館林警察署、板倉町役場とあるので群馬県側の看板になります。それぞれの看板の趣旨が違っているのが興味深いです。

 この道路を矢印看板に従い右折すると「三県境」にたどり着きました。確かにこの場所だと、三歩で三県に行けますね。
三県境全体の写真
 ▲三県境全体の写真
三県境の拡大写真
 ▲三県境の拡大写真。側溝がそれぞれの県境になっていました。
三県境についての手書きの説明看板写真
 ▲三県境についての手書きの説明看板。インターネットで調べると、行政ではなく地元の方が作られたようです。看板にある「道の駅きたかわべ」は「道の駅かぞわたらせ」の前の名称です。

 「三県境」を見た後、近くの土手への坂道に渡良瀬遊水地への矢印看板がありましたので、行ってみました。中央エントランスと呼ばれるエリアでした。この場所は栃木県栃木市になります。
渡良瀬遊水地のエリア説明看板
 ▲渡良瀬遊水地のエリア説明看板

 渡良瀬遊水地は栃木・群馬・埼玉・茨城の4県にまたがる面積33平方キロメートル、総貯水容量2億立方メートルの日本最大の遊水地です。明治時代に起きた渡良瀬川の洪水による足尾銅山からの鉱毒による被害が顕著となり、鉱毒を沈殿させ無害化することを目的に造成されました。2012年にはラムサール条約の登録湿地になっています。

 中央エントランスから見えるのは谷中湖と呼ばれる人造湖で、渡良瀬遊水地の第一調整池の一部分となっています。この時期は水質保全のため、年に一度、水位を下げる「干し上げ」を行っており、普段よりは水量が少なかったようです。
谷中湖の写真
 谷中湖の写真。右奥、遠くに見える建物群は茨城県古河市になります。

 谷中湖ではウィンドサーフィン、カヌー、ボート、釣りなどの水上スポーツが楽しめるほか、湖畔では陸上のスポーツやレジャーなどを楽しむことができます。また渡良瀬遊水地一帯は、電線が無いエリアのため、熱気球、スカイダイビングなどのスカイスポーツも一年中行うことができるそうです。
 3月22日(土曜日)には、FMわたらせのロゴの入った熱気球がお披露目されたとのことです。このセレモニーもFMわたらせで収録放送されていました。
FMわたらせ公式X 3月22日のポストより(その1)(その2

 以上、3回にわたって埼玉県加須市のFMわたらせ、道の駅かぞわたらせ、三県境と渡良瀬遊水地を紹介してきました。興味のある方は、訪ねてみてはいかがでしょうか。
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